服装だけでなく、小物類についても夏特有の配慮が必要であると言えるでしょう。まず、数珠は季節に関係なく必須ですが、それ以外の持ち物について考えてみましょう。夏の葬儀に参列する前に、もう一度自分の服装と持ち物を確認してみましょう。まず、礼服は夏用の素材になっていますか。冬用を無理に着ようとしていないか、シワや汚れがないかをチェックします。次に、インナーは吸汗性の高いものを選んでいるか、透けていないかを確認してください。夏場に重宝するのがハンカチです。葬儀では涙を拭う場面もありますが、夏は汗を拭く機会の方が多くなります。そのため、吸水性の良い綿100パーセントのハンカチを2枚程度用意しておくと安心です。色は白か黒の無地、あるいは控えめな刺繍が入った程度のものを選びます。タオル地のハンカチはカジュアルに見えるため、できれば避けるか、予備としてバッグの奥に入れておく程度にします。次にバッグですが、女性の場合は布製の黒いフォーマルバッグが基本です。夏場は水筒やペットボトルを持ち歩きたくなりますが、これらをメインのバッグに入れると形が崩れて見苦しいため、黒のサブバッグを活用して収納しましょう。男性の場合、荷物はポケットに収めるのが理想ですが、夏用の薄いスラックスはポケットに物を入れすぎるとシルエットが崩れてしまいます。必要最小限の現金と数珠、携帯電話のみを持つようにし、大きな財布などは鞄に入れてクロークに預けるのがスマートです。また、夏の葬儀で意外と役立つのが「予備のストッキング」や「予備の靴下」です。汗で濡れたり、移動中に伝線したりした際に、すぐに履き替えられる準備があるだけで心の余裕が生まれます。さらに、最近では手指の消毒が日常化していますが、除菌シートなども無香料のものを選ぶのがマナーです。こうした細かな持ち物への配慮が、暑い日の葬儀を滞りなく、かつ品位を保って乗り切るための鍵となります。
夏の葬儀で選ぶべき小物と持ち物のマナー