葬儀案内状を外部に発注する際、印刷会社や葬儀社とのスムーズなコミュニケーションは、スピードと品質を左右する鍵となります。葬儀は待ったなしの状況で進むため、発注側である遺族は、正確な情報を迅速に伝える準備をしておかなければなりません。まず、発注時には「原稿」をデジタルデータ(メールやチャット)で送るのがベストです。手書きのメモは読み間違いの原因となるため、できるだけ避けるべきですが、どうしても手書きになる場合は、ハッキリとした楷書体で書き、特に難しい漢字にはフリガナを振ります。また、印刷の「部数」の決定も重要です。多めに用意しておくのが鉄則ですが、足りなくなった場合の追加刷りが可能か、その際の納期はどうなるかも事前に確認しておきます。用紙の選択についても、サンプルを見せてもらい、手触りや色の白さ、文字の読みやすさを確認します。予算に応じた提案をしてもらうことも大切ですが、安さだけで選ぶと、安っぽさが目立ってしまい後悔することもあります。葬儀社が提携している印刷所であれば、式場の地図やロゴなどのデータを既に持っているため、作成時間が短縮されるというメリットがあります。一方で、こだわりのデザインを実現したい場合は、スピード感のあるネット印刷を活用するのも手です。その場合、入稿規定や配送時間を厳密に計算する必要があります。印刷会社とのやり取りでは、「校了(これ以上修正がない状態)」の判断を慎重に行う責任が遺族側にあります。どんなに印刷会社がプロであっても、故人の個人的な情報の正誤は遺族にしか分かりません。また、発送代行まで依頼する場合は、住所リストの渡し方や個人情報の取り扱いに関する契約を明確にしておきます。1800字に及ぶ詳細な打ち合わせを丁寧に行うことで、理想通りの案内状が仕上がります。プロの技術を最大限に引き出すためには、遺族側の「伝えたいこと」を整理し、的確な指示を出す姿勢が求められます。担当者との良好な関係を築くことが、結果として故人を最高に敬う案内状の完成に繋がるのです。
印刷会社と葬儀社への案内状発注におけるコミュニケーション